海外旅行の準備をしていると、必ずこの疑問に当たります。
「変換プラグと変圧器、両方買わないとダメなのか」。
先に結論です。
スマホとPCの充電器だけなら、変換プラグが1個あればいい。
変圧器は要りません。
なぜそう言い切れるのか。
答えはあなたの充電器に、もう書いてあります。
📌 3行サマリ
- ✅ 充電器は変換プラグだけでいい — 「Input: 100-240V」の表示がその根拠。AppleもAnkerも、公式に100〜240V対応と明記しています
- ✅ 変圧器が要るのは100V専用の家電 — ただし国内用ドライヤーは変圧器を使っても故障・事故のおそれ(パナソニック公式FAQ)。答えは海外対応品です
- ✅ 無印とMOMAXは「持っていく機器の数」で選ぶ — 実測の重さ・対応する形の数・USBの有無まで後半で
結論|充電器は変換プラグだけ。変圧器が要るのは100V専用の家電

まず、持ち物ごとの早見表です。
| 持ち物 | 変換プラグ | 変圧器 |
|---|---|---|
| スマホ・PC・カメラの充電器 (Input: 100-240V表示) | ✅ 必要 | ❌ 不要 |
| モバイルバッテリー・USB充電の小物 | ✅ 必要(充電器経由) | ❌ 不要 |
| 国内用ドライヤー・ヘアアイロン (AC100V専用) | — | ⚠️ 変圧器でも解決しない(下記) |
僕の手持ちの充電器は、3台とも100Vから240Vまでの電圧に対応していました。
Apple純正の充電器も、Appleが公式に同じ範囲を示しています。
だから海外で必要なのは、電圧を変える変圧器ではなく、コンセントの「形」を合わせる変換プラグだけです。
一方で、国内専用のドライヤーやヘアアイロンは事情が違います。
パナソニックは公式FAQで、国内用ドライヤーについて「変圧器を使っても電圧が不安定となる場合があり、故障や事故につながるおそれがあります」と案内しています。
つまり100V専用の家電は、「変圧器を買って解決」ではなく、海外対応品を持っていくのが答えです。
見分け方は、充電器の刻印を見るだけです。
見分け方|充電器が「海外対応」かはINPUTを見る
やることは1つだけです。
充電器の側面か底面にある、小さな文字の「Input(入力)」の行を見てください。

これは僕が毎日使っているAnker Nano Charger (70W, 3 Ports)の刻印です。
「Input/入力: 100-240V~ 50/60Hz 1.8A Max」とあります。
「100-240V」=100Vから240Vまでの電圧に対応という意味です。
日本の100Vも、この範囲に入っています。
電圧がこの範囲の国なら、形さえ合わせればそのまま使えます。
この充電器の実測レビューは別記事にあります。→ Anker Nano Charger (70W, 3 Ports) レビュー
Appleも公式サポートで同じことを案内しています。
「Apple USB 電源アダプタは、50 Hz 〜 60 Hz で 100 V AC 〜 240 V AC を供給する電源で使用する」。
つまりiPhoneやMacの純正充電器も、100〜240V対応です。


手持ちのほかの充電器も、同じ場所を見てみました。
Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)は「100-240V~ 1A 50-60Hz」。
UGREEN 65W 3-Port PD GaN Fast Charger(CD361)は「100-240V~ 50/60Hz 1.8A Max」。
僕の手持ちは、3台とも100-240V対応でした。
逆に、注意する側の表示も覚えてください。
「AC100V」とだけ書いてある機器は、日本の電圧専用です。
電圧の高い国で(変換プラグで形を合わせて)挿すと、対応範囲を超えた電圧がかかります。
これが次の章の話です。
変圧器が要るもの|ドライヤー・ヘアアイロンは発想を変える
100V専用の代表が、国内用のドライヤーとヘアアイロンです。
ここで「じゃあ変圧器を買おう」となりがちですが、待ってください。
先ほどのパナソニック公式FAQは、国内用ドライヤーと変圧器の組み合わせ自体に「故障や事故につながるおそれ」があると案内しています。
同じFAQに、答えも書いてあります。
電圧を切り替えられる海外・国内両用タイプ(100-120V/200-240V対応)なら海外で使える、とパナソニックは案内しています。
僕の家の実物で言うと、パナソニックのヘアードライヤー ナノケア(EH-NA0E)がこちら側です。
公式仕様は「AC100V 50-60Hz」「1200W」で、海外対応の記載はありません。

本体のラベルにも、そのまま「AC100 V 50-60 Hz 1200 W」と書いてあります。
仕様表と実物が一致している、という確認です。

ここで1つ、混同しやすい表示があります。
このドライヤーの差込プラグには「12A 125V」という刻印がありますが、これはプラグという部品の定格で、本体の対応電圧ではありません。
本体が対応するのは、あくまで仕様表とラベルの「AC100V」。
プラグの数字を見て「125Vまで使える」と読まないでください。
ヘアアイロンも、パナソニックは別のFAQで同じ案内をしています。
AC100V対応の機種は海外では使えず、100-120V/220-240Vに対応した機種は自動で電圧を切り替えるので海外で使える、という整理です。
つまりドライヤーやヘアアイロンを海外で使いたいなら、変圧器ではなく、海外対応品を持っていく。
これが本記事の結論です。
だから本記事では、変圧器の選び方は扱いません。
延長コード・電源タップは海外で使えるか|「海外対応」の見分け方
充電器と一緒に見落としやすいのが、延長コードと電源タップです。
「海外対応」と書かれた商品を探しがちですが、見分け方は充電器と同じ。
延長コードも電源タップも、本体の「入力」の印字を見るだけです。

僕がデスクで使っているAnker Nano Power Strip(A9196)の本体には、「入力: 100-125V~, 50/60Hz, 11A」とあります。
充電器の「100-240V」と違って、上限が125Vです。
この印字の電源タップは、変換プラグで形を合わせても、電圧の高い国では対応範囲を超えてしまいます。
つまり「海外対応かどうか」は、パッケージの言葉ではなく印字が答えです。
入力が「100-240V」なら充電器と同じく形合わせだけで済み、「100-125V」なら電圧の高い国では使えない側。
延長コードだから・電源タップだからと一括りにはできず、1台ずつ印字で決まります。
このタップの実測レビューは別記事にあります。→ Anker Nano Power Strip レビュー
変換プラグは「形」を変えるだけ
ここまでの整理で、変換プラグの役割がはっきりします。
変換プラグは電圧を変えません。
コンセントに挿さる「形」を変えるだけの道具です。
これはMOMAXの商品説明にも明記されています。
変圧機能なし・「AC100–250V対応機器はそのまま使用可能」。

無印の取扱説明書も、冒頭が「電圧の変換はできません」で始まります。
注意欄には「変圧器と併用しないでください」とまで書いてあります。
どちらのメーカーも、この道具を「形を変えるだけのもの」と定義しています。
形を合わせる道具と、電圧を変える道具は別物。
ここを混ぜないのが、この買い物の一番のポイントです。
コンセントの形には、Aタイプ・Cタイプ・BFタイプ・Oタイプといった名前が付いています。
日本はAタイプです。
僕のMOMAXはC・BF・O・Aの4タイプに対応していて、Amazonの商品説明では200以上の国と地域に対応とされています。
そして、現地の形は「1国1種類」とは限りません。
僕がベトナムで過ごした10日間では、コンセントは日本のプラグがそのまま挿さるAタイプと、丸ピン型のCタイプが混在していました。
複数の形に1台で対応できる変換プラグなら、どちらに当たっても困りません。
ちなみにこの10日間、MOMAXの変換プラグをホテルに据え置いて使い、電源まわりのトラブルは一切ありませんでした。
旅の全記録は別記事にあります。→ ベトナム10日間 ノマド実録
無印とMOMAXを並べた
ここからは、手元の2台の話です。
MOMAXは2025年10月に買って約1年、ベトナムの10日間を共にした実機。
無印良品のトラベル用変換プラグアダプターは、実物を買って開封しました。
開封前から、この製品の性格を象徴するものが貼ってあります。
経済産業省の赤いシールです。

「本商品は経済産業省の例外承認を受けており、国内での使用は認められておりません。」
例外承認を受けた海外専用品だと、パッケージの時点で書かれています。


| 項目 | MOMAX 70W(UA8A) | 無印良品 トラベル用変換プラグアダプター(MJ-TPA1) |
|---|---|---|
| 価格 | 5,190円(参考価格・2026年9月時点) | 2,590円(公式・2026年9月時点) |
| 対応プラグ | C・BF・O・Aの4タイプ | B・A・C・O・SE・O2・BF・B3の8タイプ |
| USBポート | USB-C×3+USB-A×2+AC差込口×1(最大2500W)。USB-C1はPD 70W | なし |
| 大きさ(公称) | 77×55×33.5mm | 収納時 約5×2×10.8cm |
| 重さ | 公称180g/実測187.0g | 公称約70g/実測71.7g |
| 形の切り替え方 | スライダーで各プラグを出す(AUS/USA-JPの切替つき) | カバーと2つのブロックを組み替える(収納袋に組み合わせ図) |
| 日本国内での使用 | 「海外用のみ。日本での使用には適していません」 | 「日本国内では使用できません」+経済産業省の例外承認シール |


重さはキッチンスケールで量りました。
無印が71.7g、MOMAXが187.0g。
どちらも公称(約70g/180g)との差は数グラムで、素直な数字です。

対応する形は、無印が8タイプ、MOMAXが4タイプ。
無印はカバーと2つのブロックの組み立て式で、ブロックの向きを変えて形を作ります。
収納袋に組み合わせ図が印刷されていて、説明書には使用国別の早見表(50音順)まで付いています。


MOMAXは反対に、本体のスライダーで各プラグを出し入れする一体型です(AUS/USA-JPの切替つき・FUSEカバーあり)。
本体の刻印は「INPUT: 100-250V~, 50-60Hz」「RATING: 100-250V~10A Max, 2500W Max」。
無印の本体にも「Unusable in Japan」と刻まれています(定格は6A 250V)。
1つ、表の注意点です。
どちらも、日本で使うことは想定されていない製品です(両社が明記し、無印は経済産業省のシールでも示されています)。
行き先別|韓国・台湾・ベトナムでは、どの形が要るか
無印の説明書には、使用国別のコンセントタイプ早見表が付いています。
旅行先として多い4つを、そのまま抜き出します。

| 行き先 | 無印の早見表 | MOMAXの4タイプ(C・BF・O・A)で足りるか |
|---|---|---|
| 大韓民国 | A・C・SE | SEが無い |
| (台湾) | A・O・C | 足りる |
| ベトナム社会主義共和国 | A・C・SE・BF | SEが無い |
| タイ王国 | A・B・C・BF・B3 | B・B3が無い |
韓国|丸穴2つ。無印はSEを持っていて、MOMAXは持っていない
韓国観光公社の公式サイトは、「韓国の標準電圧は220V、60Hz」「コンセントは丸い穴が2つ空いた形状」と案内しています。
無印の早見表ではA・C・SEの3つ。丸穴2つがCとSEで、Aは日本と同じ形です。
ここで手元の2台に差が出ます。
無印はSEタイプそのものを持っています(B・A・C・O・SE・O2・BF・B3の8タイプ)。
MOMAXの対応はC・BF・O・Aの4タイプで、SEは入っていません。
ただし、CのプラグがSEのコンセントに挿さるかどうかは、韓国のコンセントが手元にないので試せていません。
形の名前の上で確実なのは無印のほう、というのが、いま言えるところです。
ベトナム|早見表は4つ、僕が見たのは2つ
早見表ではA・C・SE・BFの4つ。
僕が10日間で実際に見たのは、日本のプラグがそのまま挿さるAタイプと、丸ピン型のCタイプの混在でした。
「1国1種類とは限らない」というのは、この記事で一番実感した部分です。
電圧は、行き先が変わっても見る場所は同じ
韓国は220V、日本は100V。
数字だけ見ると身構えますが、判断の順番は行き先が変わっても同じです。
機器のINPUTが「100-240V」なら変換プラグだけ。
「AC100V」だけなら変圧器の検討に入る。
韓国でもベトナムでも、見るのは充電器の裏の同じ1行です。
MOMAXと無印、どちらを買うか
判断の軸は1つに絞れます。
「持っていく機器が何台あるか」です。
スマホ+PC+イヤホンのように複数台を充電するなら、MOMAX。
USBポートが5口あるので、充電器を並べる代わりにこれ1台をタコ足の親にできます。
僕もベトナムの10日間、ホテルに据え置いて、スマホとPC(MacBook Air)の充電をこれでまかなっていました。
充電器を自分で持っていく、荷物を最小にしたいなら、無印。
実物で確認しましたが、無印にUSBポートはありません。
つまり充電は手持ちの充電器が前提で、そのINPUTが100-240V対応なら(「見分け方」の章のとおり)、形さえ合わせれば足ります。
重さは実測71.7gと、MOMAX(実測187.0g)の半分以下です。
僕の答えはこうです。
充電器ごと1台にまとめたいならMOMAX、手持ちの充電器を生かして荷物を軽くしたいなら無印。
性格の違いはUSBの有無に集約されていて、どちらを選んでも「日本では使えない海外専用の道具」という点は同じです。
よくある質問(FAQ)
▼Q. 変換プラグだけで、充電器は壊れない?
A. 「Input: 100-240V」の表示がある充電器なら、そのまま使えます。 これは充電器自身が対応する電圧の範囲を示す表示で、AppleもAnkerも、公式に100〜240V対応と明記しています。表示が「AC100V」だけの機器は対象外なので、挿す前に必ずInput行を確認してください。
▼Q. ドライヤーは変圧器を使えば使える?
A. 国内用ドライヤーは、変圧器を使っても故障や事故につながるおそれがあるとパナソニックが公式に案内しています。 海外で使いたい場合は、海外・国内両用の電圧切り替えタイプを選んでください。
▼Q. ヘアアイロンは変圧器を使えば海外で使える?
A. AC100V対応の機種は、変圧器を使っても電圧が不安定となる場合があるとパナソニックが案内しています。 海外で使うなら、100-120V/220-240Vに対応して自動で電圧を切り替える機種を選んでください。
▼Q. 無印の変換プラグは日本で使える?
A. 無印は公式に「※日本国内では使用できません」、MOMAXも「日本での使用には適していません」と明記しています。 無印の箱には、経済産業省の「例外承認済」シールも貼られていて、そこにも「国内での使用は認められておりません」とあります。日本の家では、日本向けの充電器を使ってください。
▼Q. 日本の延長コードは海外でも使えますか?
A. 製品の「入力」表示で決まります。 延長コードも電源タップも同じで、僕のAnker Nano Power Strip(A9196)は「入力: 100-125V~」の表記=電圧の高い国では対応範囲を超える側でした。充電器と同じように、本体の印字を見てから判断してください。
▼Q. ベトナムのコンセントの形は?
A. 僕がベトナムで過ごした10日間では、日本のプラグがそのまま挿さるAタイプと、丸ピン型のCタイプが混在していました。 複数タイプ対応の変換プラグなら、どちらに当たっても困りません。実際の様子はベトナム10日間 ノマド実録にまとめています。
▼Q. 韓国のコンセントは何タイプ?
▼Q. 韓国に持っていくなら、無印とMOMAXのどちらが安全?
まとめ|変圧器を買う前に、充電器の裏を見る
最後に、本記事の結論を3行でまとめます。
- スマホとPCの充電器は、変換プラグ1個でいい。根拠は充電器の「Input: 100-240V」表示
- 変圧器が要るのは100V専用の家電。ただしドライヤーは変圧器でも解決しないので、海外対応品を持っていく
- 無印とMOMAXは、持っていく機器の数で選ぶ。複数台の充電ならMOMAX、身軽さなら無印

変圧器を買い物カゴに入れる前に、まず手持ちの充電器の裏を見てください。
「100-240V」の文字が見つかったら、あなたの海外準備は変換プラグ1個で終わりです。
海外に持っていく装備の全体像は海外ノマド 持ち物完全ガイド、ベトナム10日間の実際の運用はベトナム10日間 ノマド実録、現地の通信の答えはahamoを海外で使う設定と15日ルールにまとめています。


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