クレジットカードの海外手数料はいくらか|ベトナム13回の実決済で、Wise・デビット・キャッシングと比べた

クレジットカードの海外手数料を13回の実決済で検証|実決済13回・カード請求4,165円・分かれ目約4万円。カード明細では16,640ドンが102円

海外旅行の準備で「クレジットカードの海外手数料」を調べると、少し前の記事には「2%前後」と書いてあります。

ところが最新の告知を確認すると、3.63%、3.85%、来年からは4.50%という数字並んでいる。

どれが本当なのか、そして結局いくら取られるのか。
率の比較表は、探せばいくらでも出てきます。
でも、読み終えて僕にはひとつ疑問が残りました

その手数料率のとおりに、本当に請求されているのか。
明細で確かめた記事が見当たらないのです。

僕は2025年11月、ベトナムで10日間、日本発行のクレジットカードで13回決済しました。
手元には13枚のレシートと、カード明細の全行が残っています

本記事は、その実際の明細を突合しながら、クレカ・Wise・デビット・海外キャッシングの4つの手段を「手数料」で比べる記事です。
先に断っておくと、これは「Wiseがお得」という記事ではありません。

結論は金額で分かれ、少額ならクレカのままで十分。
ある金額を超えると、別の手段が有利になる。

その分かれ目を、数字で示します


BRIEFINGの財布とUGREEN FineTrack Slim、三井住友カード(NL)、Wiseカード、ベトナムドン紙幣を並べた海外旅行の財布セット

ベトナム10日間の財布の中身。決済は三井住友カード(NL)とWiseカードの2枚、現金はベトナムドン

目次

結論|3.85%が当たり前になった。それでもカードで払っていい場合がある

Q. 海外でクレジットカードを使うと、手数料は何%取られる?

A. いま多くのカードで3.63〜3.85%、2026年11月からは4.50%のカードも登場します。 ただし1%台で使えるカードも残っており、さらに「いくら使うか」によっては、この手数料を払ってもクレカのままが合理的な場合があります。

3行サマリ

  • 相場は上がった: 海外事務手数料の相場は、この2年で2%前後から3.63〜3.85%へ一気に上がりました。2026年11月には4.50%(税込)の第一号が出ます
  • 実測で確かめた: 僕のベトナム13回の実決済では、請求は公称どおりの水準でした。「率」は絵空事ではなく、明細にそのまま上乗せされています
  • 答えは金額で決まる: それでも答えは一律ではありません。本記事の芯は「いくらから、どの手段が得になるか」。少額の旅行ならクレカのままで、差は数百円です

本記事で扱う「クレジットカードの海外手数料」とは、外貨での決済を円に換算するときにカード会社が上乗せする手数料のことです。
正式名称は会社によって揺れます(海外事務手数料・海外利用手数料・外貨取扱手数料・事務処理手数料など)。

名前は違っても、仕組みは同じです。

本記事を今まとめたのは、2026年11月と2027年1月に改定が控えているからです。
ウェブ上には改定前の率のままの情報が多く残っていて、更新日が新しいのに直近の改定が反映されていないものもありました。
古い率で計算すると、判断そのものを誤ります

本記事の数字は、すべて2026年8月11日時点で各社の公式告知を確認したものです。

本記事の順路も先に示します。
まず実際の明細(実測)、次に4手段の比較と金額の分かれ目、後半はカード別の一覧・手数料の中身・2026年11月の改定・年表・落とし穴(DCC)です。

お急ぎの方は、いくらから、どれが得か主要16社の一覧の2章だけでも判断材料は揃います。


【実測】ベトナム13回、実際にいくら取られていたか

ハノイのナイトマーケット。屋台と人通りの夜景

ハノイのナイトマーケット。13回の決済は、こういう街の中でのGrab移動が中心

Q. 「3.63%」って、本当にそのまま請求されるの?

A. 僕の13回の明細では、公称どおりの水準で請求されていました。 ただし明細に「手数料」という行は現れません。換算レートに織り込まれる方式だからです。ここが分かりにくさの正体です。

素材は、Grabの使い方 完全ガイドで公開している、ベトナム10日間・全13回の決済記録です。

レシート13枚とカード明細13行が、1件ずつ突合できる状態で残っています(カードは三井住友カード ゴールドNL・Visa)。
決済の規模感は、1回数百円のバイク配車から約1,700円の空港送迎まで、現地通貨の総額684,320ドン。

カードに実際に請求された円額は、合計4,165円でした。

まず切り分け|「店の手数料」と「カード会社の手数料」は別物

店(決済サービス)側の手数料とカード会社側の海外事務手数料の違いの図解。本記事が扱うのはカード会社側

本題の前に、混同しやすい話を1つ切り分けます。
この13回の決済には、性質の違う手数料が2種類関わっています

1つ目は、決済先(Grab)側が海外発行カードに課していた4.0%の手数料
これはレシートに行として明記され、現地通貨の請求額に含まれるタイプです(13回全件で検証した記録はGrab記事にあります)。

2つ目が、本記事の主役であるカード会社側の海外事務手数料
こちらはレシートのどこにも現れず、日本側で円に換算するときに上乗せされます。

「海外のカード手数料」とひと括りに検索すると、この2層が混ざって訳が分からなくなります。

店側が乗せる手数料は店や国の事情、カード会社側の手数料は日本のカード選びの話

本記事が扱うのは後者です。

Grabの乗車レシート。運賃19,000ドンにForeign payment fee 720ドンが加算され、合計18,720ドン

Grabのレシート。運賃とは別に「Foreign payment fee 720ドン」が決済側で加算されている。これは店側の手数料で、カード会社の海外事務手数料ではない(2025年11月21日の乗車)

明細のどこに手数料が現れるのか

最初に、仕組みの話を1つ。
海外事務手数料は、明細に「手数料〇〇円」という独立した行では出てきません。

外貨の金額を円に直すときの換算レートに上乗せされる方式です。
だから明細を眺めても、手数料を「払った実感」がない。

取られていないのではなく、見えないだけです

三井住友カードアプリの利用明細。Grab 16,640ドンが換算レート0.0061495で102円、換算日は11月29日

三井住友カードアプリの明細。16,640ドンが換算レート0.0061495で102円(1万ドン≒61.5円)。利用日11月27日に対し換算日は11月29日。手数料の行はどこにもない

実測では、この換算レートは滞在中ほぼ「1万ドン≒62円」の水準で推移していました(13回の明細の実績値)。
一方、同じ旅の中で市場の仲値を実測した日があります。

2025年11月27日、仲値は1円=168.18ドン、つまり1万ドン≒59.5円でした(Wiseカード海外実証レビューで実測)。

仲値実測日の前後の換算日(11月26日と11月28日)の明細レートは、1万ドン≒61.6〜61.8円(カード明細の実データ)。
仲値との差はおよそ3.6〜3.9%でした

測定日が前後1日ずれた比較であり、カードブランドの基準レートは仲値と厳密には一致しないため、これは検算ではなく水準の確認です。

海外事務手数料は、国際ブランドが定める基準レートに各社の率を上乗せした換算レートとして請求されます(※1)。
日々変わるのは基準レートの方で、手数料率は変わりません

実測の差3.6〜3.9%は、公称の3.63%と同じ水準でした。

※1 三井住友カード公式「海外でのご利用にあたって」(https://www.smbc-card.com/mem/service/sec/kaigai01.jsp)に「ご利用明細に記載の『換算レート』は、海外事務処理手数料加算後のレートです」と明記されています。

レシートと請求は、1円単位で突合できた

Grabのレシート(2025年11月27日・Booking ID A-8LOU…4AV)。Fare 14,000ドン+Ride Cover 2,000ドン+Foreign payment fee 640ドン=合計16,640ドン
三井住友カードアプリの利用明細。同じGrab決済16,640ドンが換算レート0.0061495で102円、換算日は11月29日

左:11月27日のGrabレシート(Booking ID A-8LOU…4AV・16,640ドン)。右:同じ決済のカード明細(102円・換算レート0.0061495)。IDと金額で1件ずつ突合できる

13回の内訳も紹介しておきます。
カード明細の「GRAB*」の後ろには予約IDが載るため、レシートと1件ずつ突合できます。
13回分として実際に請求された円額の合計は4,165円

1件だけレシートと請求額がずれた決済がありましたが、これは通行料の扱いによるもので、詳細はGrab記事に書いたとおりです。

ここから言えることは1つで、率の議論は抽象論ではありません。
海外でカードを使った瞬間、明細の1行1行に、この率が確実に乗ってきます。

だからこそ「自分のカードが何%か」と「いくら使う予定か」を知る価値があります

自分の明細で確かめる手順

同じ確認は、誰でも自分の明細でできます。手順は3つです。

STEP
明細アプリで、海外利用の行を開く

明細アプリで海外利用の行を開き、「現地通貨額」と「換算レート」を見る(多くのカードで両方表示されます)

STEP
その換算レートを、同じ日の市場レートと比べる

その換算レートを、同じ日の市場レートの目安と比べる。差の大部分が、そのカードの海外事務手数料です

STEP
決済IDや金額を、レシートと突合する

身に覚えのない請求を疑うときは、明細の加盟店名の後ろに付く決済IDや金額をレシートと突合する

「手数料を払った記憶がない」のは、この方式のせいです。

一度自分の明細で差を見ておくと、次章以降の率の違いが、自分のお金の話として読めるようになります。

ここまでのサマリ:手数料は明細の独立行ではなく換算レートに織り込まれる。実測の請求レートは市場仲値よりおよそ3.6〜3.9%円安側で、公称3.63%が織り込まれた水準だった。率は、確実に請求されている。


徹底比較|クレカ・Wise・デビット・キャッシングの手数料と使いどころ

クレジットカード・Wiseデビット・銀行系デビット・海外キャッシングの手数料のかかり方と使いどころの図解

Q. カード以外の手段も含めて、結局どれが安いの?

A. 「海外でお金を払う4つの手段」を同じ土俵に並べると、コスト構造がまるで違います。 率で一番安いのはWise、手間で一番楽なのは手持ちのクレカです。

比較の前に、正直な注記を2つ。
この4手段のうち、僕が実測を持っているのはクレジットカード(13回)とWiseだけです。

Wiseの実測は、アプリの手数料内訳画面に記録された両替実績で、12,628円の両替に対して手数料111円=0.88%でした。
これはATMで現金を引き出した際の両替時の実測ですが、決済時も同じ通貨ペアの両替手数料が適用される仕組みなので、決済コストの目安としてこの値を使います。

デビットカードと海外キャッシングの数字は各社の公称値で、実測ではありません。

Wiseアプリの手数料内訳画面。支払い額12,628円・両替手数料111円・為替レート1円=167.690ドン

Wiseアプリの手数料内訳。ATMで200万ドンを引き出した時の両替12,628円に対し、両替手数料は111円(0.88%)

手段手数料のかかり方目安実測の有無
クレジットカード(海外ショッピング)海外事務手数料が換算レートに上乗せ3.63〜3.85%が多数派(1%台の例外あり・次章)実測13回(3.63%水準を確認)
Wise(海外で決済)両替手数料のみ約0.9%(僕の実測0.88%・通貨と時期で変動)実測あり
銀行系デビットカードクレカと同じく海外事務手数料例:三井住友Visaデビット3.63%(税込)(公称)実測なし・公称値
海外キャッシング事務手数料は乗らない。ATM手数料+利息(日割)ATM110円か220円+年15〜18%程度の日割(公称)実測なし・公称値

※率は2026年8月11日時点・各社公式の告知で確認。現地ATMの設置銀行手数料(引き出し時)は、どの手段でも別途かかります。

BIDVのATMに表示される手数料開示画面。通常設置は4.5%、空港・観光地は5%(VAT10%別・最低60,000ドン)と明記されている

BIDVのATMに表示される手数料開示画面。通常設置4.5%、空港・観光地5%(VAT別・最低60,000ドン)。これはカード会社の手数料とは別に、ATM側で取られる分

表から分かることを3つに絞ります。

  1. 「デビットなら安い」は思い込みでした。
    銀行系デビットの海外利用には、クレカと同じ構造の手数料が同水準で乗ります。
    安いのはデビット一般ではなく、Wiseのような資金移動業系のサービスです。
    ややこしいことに、Wiseのカードも分類上は「デビットカード」なのですが、銀行口座から引き落とす銀行系(海外事務手数料が乗る)と、事前にチャージした残高から両替して払う資金移動業系(両替手数料のみ)では、同じ名前でも手数料の構造が別物です
  2. 意外なことに、海外キャッシングには海外事務手数料が乗りません(楽天カード・エポスカード・JCBの公式FAQで確認済み・詳細はWiseカード海外実証レビュー)。
    キャッシングのコストはATM手数料と利息で、2万円を3日で繰り上げ返済した場合の試算は約250円(約1.25%)です(同記事の試算より)
  3. ただしキャッシングは「現金を引き出す」手段、ショッピング手数料は「店で払う」手段。
    土俵が違うものを混ぜて「キャッシングが安いからカード払いも安い」とは言えません

イメージしやすいように、1万円の買い物1回あたりに落とすとこうなります。

クレカ(3.63%)=約363円。
クレカや銀行系デビット(3.85%)=約385円。
Wise(約0.9%)=約90円。

1回だけ見れば、差は缶コーヒー2本分です。
問題は、これが旅の決済全部に、毎回かかること。

積み上がった差がどこで逆転を生むのかが、次章です。

ここまでのサマリ:4手段は構造が別物。決済の率ではWise約0.9%<クレカ・デビット3.63〜3.85%。キャッシングは事務手数料が乗らない別土俵。次章で「では、いくらから乗り換える価値があるか」を金額で出す。

▼ 4手段で最安だったWiseカード。発行・詳細は公式サイトから


いくらから、どれが得か(金額の損益分岐点)

Q. 自分の場合は、クレカのままでいいの?

A. 海外での決済総額が「およそ4万円」を超えるかどうかが、最初の分かれ目です。 それ未満なら、手数料差は数百円。クレカのままで構いません。

率の比較はここまで見てきたとおりですが、率だけでは行動を決められません。
ウェブ上の多くの記事には、この「金額の分かれ目」がありません。

なので、ここは自分で計算してみます

計算の前提(内訳と実測値)

  • クレカの海外事務手数料:3.63%(僕の実測ベース。3.85%のカードなら差はさらに開きます)
  • Wiseの両替手数料:約0.9%(実測0.88%・通貨ペアと時期で変動)
  • 両者の差:1万円の決済につき約270円
  • Wiseをまだ持っていない場合の初期費用:カード発行1,200円(1回限り・年会費無料)

分岐点①|Wiseカードを持っていない人:約4万円

発行費1,200円を手数料の差(約2.7%)で取り返せる決済総額は、1,200円 ÷ 2.7% = 約44,000円。
手数料3.85%のカードと比べるなら約40,000円です。

Wise公式サイトのカード注文案内。会員登録は無料、発行手数料は1,200円の1回限りと明記されている

Wise公式サイトのカード注文案内。会員登録は無料、発行手数料は1,200円の1回限り

つまり、こうなります。

  • 海外での決済総額が4万円未満の見込み:クレカのままでいい。差額は数百円で、新しいカードを作る手間に見合いません
  • 4万円を超える見込み、または年に何度か海外に行く:発行費を払ってもWiseが逆転します。10万円決済すれば差は約2,700円、発行費を引いても約1,500円のプラス

分岐点②|すでにWiseを持っている人:分岐点はほぼゼロ

初期費用が済んでいる人にとっては、1万円あたり約270円の差がそのまま残ります
こちらは金額を問わずWise側が安い、が答えです。

決済総額別の実額(概算)

海外での決済総額クレカ3.63%のままWise(初回は発行費込み)どちらが得か
2万円(短期旅行・少額)約726円約1,380円(手数料180円+発行費1,200円)クレカが約650円得
5万円約1,815円約1,650円(450円+1,200円)Wiseが約170円得
10万円約3,630円約2,100円(900円+1,200円)Wiseが約1,500円得
30万円(年2〜3回の渡航)約10,890円約3,900円(2,700円+1,200円)Wiseが約7,000円得

※Wiseの両替手数料を0.9%として概算。発行費1,200円は初回のみで、2回目以降の渡航では発行費ゼロで比べてください。

表のとおり、2万円ではクレカ、5万円で並び、10万円からは差がはっきり開きます。
「Wiseがお得」でも「クレカで十分」でもなく、自分の決済額を当てはめる。

それが本記事で一番伝えたい判断の仕方です。

現金引き出しの「月2.5万円ライン」とカード決済「4万円ライン」の違い

Wiseカード海外実証レビューには「分岐点は月25,000円」という数字が出てきます
あれは現金をATMで引き出す土俵の話です(Wiseの無料枠が月25,000円で、それを超えるとクレカキャッシングの繰り上げ返済が逆転する)。

本章の「約4万円」は店でカード決済する土俵の話
土俵が違うので、数字も違います。

旅の設計では「決済は4万円ライン、現金は25,000円ライン」と2つを分けて考えてください。

WiseアプリのATM手数料画面。毎月25,000円まで手数料なしで出金できる

WiseアプリのATM手数料画面。毎月25,000円までは手数料なしで出金できる

なお、この章の計算はすべて執筆時点の公称率と実測レートに基づく概算です。
差が数百円の領域では、レートの日々の変動で順位が入れ替わることもあります。

▼ Wiseカードの発行・詳細は公式サイトから

ここまでのサマリ:Wise未保有なら分岐点は決済総額およそ4万円。未満ならクレカで十分、超えるならWiseが逆転。保有済みなら金額を問わず差約270円/万円がそのまま残る。現金調達の「月25,000円」とは別の土俵。


あなたのカードは何%か|主要16社・ブランド別 海外事務手数料一覧

Q. 自分のカードの海外事務手数料は、どこを見れば分かる?

A. 実は、規約を読んでも分かりません。 確認した範囲では、規約本文に数字を書いているカード会社はゼロ。答えは各社の「お知らせ」ページに散らばっています。それを1枚に集めたのが下の表です。

発行会社Visa/MastercardJCBアメックス改定予定
三井住友カード3.63%(税込)セディナ発行JCBは2.20%なし
〃 Amazon Mastercard2.20%(税込)なし(2025年10月1日到着分から1.63%→2.20%に改定済み)
〃 銀聯カード(中国銀聯ブランド)2.50%(銀聯ブランド)なし
楽天カード3.63%3.63%3.63%なし
エポスカード3.85%なし
JCB(自社発行)1.6%(非課税)なし
三菱UFJニコス3.85%2.04%2.00%★2026年11月に4.50%/4.34%/4.30%(税込)へ(三菱UFJカードは11月16日利用分・NICOSカードは11月6日利用分から)
アメックス
(自社発行)
3.5%なし
セゾン3.85%3.85%3.85%なし
イオンカード1.60%1.60%なし
dカード3.85%なし
au PAYカード3.85%3.85%(※2)★2026年11月20日処理分から4.50%(Visa/Mastercard)
PayPayカード3.85%3.85%なし
オリコ3.85%3.85%なし
ライフカード3.85%3.85%なし
ビューカード3.85%1.60%なし
JALカード3.63%(改定対象外)1.60%(非課税)2.00%→★2027年1月請求分から3.43%★アメックスのみ(※3)

※2026年8月11日時点の数値(2026年8月22日に各社の公式サイトで再確認)。各社公式サイトの告知・案内ページで確認したものです(JALカードは公式サイトの構造上、案内ページを直接開いて確認しています)。「—」は、そのブランドのカードを発行していないことを表します。

ベトナム10日間の決済を集約したWiseデビットカード(Mastercardブランド)。表面にカード番号や名義の印字がない

僕の海外決済は三井住友カード(NL)とWiseカードの2枚運用。表面にカード番号の印字がないWiseカード

※2 au PAYカードのアメックスブランドは、公式の海外利用ページにブランドの区別なく3.85%(税込)と記載されています。2026年11月の改定告知の対象はVisa/Mastercardのみで、アメックス分の改定は公式で確認できていません。

※3 JALカードにはダイナースブランドもあり、2.0%(非課税)です。2025年12月1日到着分から1.30%→2.00%に改定済みです。

※税の扱いに注意:JCB自社発行の1.6%は非課税と明記されています。一方、アメックス自社発行の3.5%は税込か税抜かの記載が公式になく、ダイナースの2.0%は発行会社によって表記が異なります(ダイナースクラブ公式は税の表記なし、JALカード公式はJALダイナースを非課税と明記)。税込と明記されたカード会社(三井住友・三菱UFJニコスなど)と厳密に横並びにできない箇所があるため、正確な負担額は各社の告知でご確認ください。

この表から拾える、多くの記事に書いていない3つの事実

この表から、多くの記事に書いていない事実を3つ拾えます。

  1. 同じビューカードでも、Visa/Mastercardは3.85%、JCBは1.60%。ブランドが違うだけで2.4倍の差があります
  2. 同じ三井住友でも、一般カードは3.63%、Amazon Mastercardとセディナ発行JCBは2.20%。「会社で1つの率」ではありません
  3. 「アメックス」は2種類あります。アメックス自社発行のカードは3.5%、三菱UFJニコスが発行するアメックスブランドのカードは2026年11月から税込4.30%。名前が同じでも別物です

同じ理屈で「JCBカード」も要注意です。
JCBが自ら発行するカードは1.6%(非課税)ですが、他社が発行するJCBブランドのカードは発行会社の率が適用されます。

ANAカードも同様で、発行会社(JCB・三井住友・アメックス・ダイナース)によって率が変わるため、「ANAカードの手数料」は1つの数字では答えられません。

カードの券面ではなく、発行会社で調べるのが正解です。

主要クレジットカード9社の海外事務手数料と改定状況

カード会社海外事務手数料改定状況・例外
楽天カード一律3.63%2024年4月に2.20% → 2025年3月に3.63%へ2段階引き上げ
三井住友カード標準3.63%(税込)※Amazon Mastercard(2.20%)やセディナ発行JCB(2.20%)などの例外あり
エポスカード3.85%2025年7月に2.20%から一気に引き上げ
イオンカード一律1.60%今回確認した大手発行カードの中で最安水準
アメリカン・エキスプレス(自社)3.50%※三菱UFJニコス発行のアメックスブランドは別物で、2026年11月から税込4.30%
PayPayカード3.85%JCBブランドも同率
JCB(プロパー自社発行)1.60%(非課税)※提携ブランドではなく「JCB本体発行のカード」のみ
JALカードVisa/Mastercardは3.63%、JCBは1.60%(非課税)※アメックスのみ2027年1月請求分から3.43%
dカード3.85%2025年12月に改定済み

ここまでのサマリ:率は「発行会社×ブランド」で決まる。同じ会社でもカードで違い、同じブランドでも会社で違う。規約に数字はなく、答えは告知ページにしかない。


なぜカードごとに手数料が違うのか|「国際ブランド+カード会社」の2層構造

Q. そもそも、なぜカード会社ごとに手数料がバラバラなの?

A. 海外事務手数料は「国際ブランドが定める分」と「カード会社が上乗せする分」の合算だからです。 上乗せの幅が、会社ごとの個性です。

この内訳を公開しているカード会社があります。並べると構造が見えます。

  • セゾンのJCB = JCB分 1.6% + 当社分 2.25% = 3.85%
  • ライフのJCB = JCB分 1.6% + 当社分 2.25% = 3.85%
  • セゾンのアメックス = アメックス分 0.25% + 当社分 3.60% = 3.85%
  • ビューのJCB = 1.60%のみ(上乗せゼロ)
  • JCB自社発行 = 1.6%のみ(非課税)
海外事務手数料の2層構造の図解。セゾン・ライフのJCBはブランド分1.60%+カード会社の上乗せ2.25%=3.85%、ビューカードJCBとJCB自社発行は上乗せなしで1.60%

手数料の2層構造。安いカードは上乗せをしていないだけで、ブランド分は共通(各社公式の注記から)

楽天カードの会員規約にも同じ構造が書かれています(「アメリカン・エキスプレスが定める2.00%に当社が定める所定の割合を加えた割合」)。

つまり、ビューカードのJCBが1.60%で使えるのは、ブランド分に自社の上乗せをしていないから
3.85%の会社は、ブランド分に2%強を上乗せしているから。

バラバラに見えた数字は、この2層構造で説明がつきます。

言い換えると、上乗せ分はカード会社の取り分です。
ポイント還元や付帯保険といったカードの魅力は、こうした収益に支えられています。
だからこれは「上乗せする会社が悪い」という話ではありません。

ただ、仕組みを知っていれば、「なぜあのカードは1.60%のままなのか」「なぜ急に上がったのか」を、感情ではなく構造で読めるようになります。

三菱UFJニコスの11月改定で見る、2層構造の実例

2026年11月の三菱UFJニコスの改定は、この構造が一番きれいに見える例です。

告知の脚注を整理すると、こうなっています。

  • Visa/Mastercard 4.09%(税抜) → 税込 4.50%
  • JCB 4.09% → 税込 4.34% = JCBが定める1.60%(非課税)+当社分(税込2.74%)
  • アメックス 4.09% → 税込 4.30% = アメックスが定める2.00%(非課税)+当社分(税込2.30%)

つまり改定の本質は「自社分を4.09%(税抜)に統一する」こと
ブランド分(JCBの1.60%とアメックスの2.00%)は非課税のまま通過するため、税込の最終値だけがブランドごとに4.50%・4.34%・4.30%と割れて見える。

「なぜブランドで数字が違うのか」の答えが、ここまで公開されているのは珍しいケースです。

もう1つ、調べていて驚いたことは、三井住友・楽天・JCB・アメックス・ダイナース・ビュー・ライフの7社の会員規約を確認しましたが、規約本文に手数料の数字を書いているカード会社は1社もありませんでした

「所定の費用」「当社所定の割合」「別途公表します」。

つまり、契約書を隅々まで読んでも、率には辿り着けません。
調べる側が調べても迷子になるのは、構造的に当然なのです。

ここまでのサマリ:手数料=ブランド分+会社の上乗せ分。安い会社は上乗せしていないだけで、魔法はない。規約に数字はない(7社確認)。だから告知ページと、この一覧が要る。


海外事務手数料3%未満のカード一覧|知っておくべき「2つの注意点」

Q. 手数料の安いカードって、まだ残ってるの?

A. 残っています。1%台が3枚、2%台が4枚。 ただし「ずっと安いまま」の保証はどこにもありません。

3%未満のカード(2026年8月11日時点)

2026年8月11日時点で、確認できた3%未満は次のとおりです。

1%台

  • イオンカード(全ブランド 1.60%)
  • JCB自社発行(1.6%・非課税)
  • ビューカードのJCBブランド(1.60%)

2%台

  • 三井住友 Amazon Mastercard(2.20%)
  • 三井住友 セディナ発行JCBブランド(2.20%)
  • 三井住友 銀聯カード(2.50%・中国銀聯ブランド・用途は限られる)
  • JALアメックス(2.00%・ただし2027年1月請求分から3.43%)

海外決済の多い人にとって、3.85%と1.60%の差は実額で大きい。
10万円の決済で2,250円

この差を「おすすめカード」として紹介している記事があまり語らないのは、実読した範囲では手数料を主役に置いた記事が1つしかなかった、という事実だけ記しておきます。

内訳は、10万円の海外決済で3.85%なら3,850円、1.60%なら1,600円。
年30万円決済する人なら、差は6,750円になります

手数料の安いカードを1枚持つ意味は、決済額に比例して大きくなります。

知っておくべき2つの注意点

ただし、2つの留保を添えます。

1つ目。「今安い」と「今後も安い」は別です。オリコは2025年11月に、JCBブランドを1.60%から3.85%へ一気に引き上げた前例があります。上乗せゼロは、いつでも上乗せできる余地でもある。本記事の一覧も「2026年8月時点」の写真だと思ってください(2026年8月22日時点で、公式に海外事務手数料の改定告知はありません)。

2つ目。手数料のためだけにカードを増やすかは、年間の海外決済額と相談です。前々章の分岐点の考え方はここでも同じで、年に1回の旅行で数万円なら、差は数百円。旅の頻度が高い人ほど、1%台のカードやWiseが無視できなくなります

ここまでのサマリ:1%台はイオン・JCB自社発行・ビューJCBの3枚。ただしオリコの前例が示すとおり、据え置きの保証はない。「安いカード探し」より「自分の決済額との照合」が先。

▼ 1%台のカードを持っていないなら、Wiseカードという選択肢


2026年11月の手数料改定(最大4.50%)と「適用日基準」の注意点

Q. 「11月から4.50%」って、11月の旅行から適用されるってこと?

A. 会社によります。「利用した日」基準の会社と「売上データが処理された日」基準の会社があるからです。 同じ改定日でも、体感するタイミングが変わります。

2026年11月に改定が確定している2社

2026年11月に改定が確定している2社の公式告知ページ。三菱UFJニコスとau PAYカード

2社の公式告知ページ。上:三菱UFJニコス(2026年5月15日公開・7月1日更新)。下:au PAYカード(2026年7月22日)

2026年11月に確定している改定は2社です。

  • 三菱UFJニコス:Visa/Mastercardが4.50%(税込)へ。NICOSカードは11月6日、三菱UFJカードは11月16日の「ご利用分」から。JCBブランドは4.34%、アメックスブランドは4.30%
  • au PAYカード:4.50%へ。11月20日の「処理された売上」から

適用基準は3系統ある

ここで問題になるのが、適用基準の違いです。

各社の原文を拾うと、大きく3系統あります。

2026年11月改定の適用基準3系統の図解。利用した日(三菱UFJニコス・ライフ)、売上データの処理日(三井住友・JCB・セゾンなど)、請求分(JALアメックス)

同じ「11月改定」でも、新しい率になるタイミングは3系統に分かれる(各社公式告知の文言・2026年8月22日確認)

基準会社(原文の文言)
利用した日三菱UFJニコス・ライフ(「ご利用分」)
請求の日JALアメックスだけ(「ご請求分」)
売上データの処理日三井住友・JCB・セゾン・ビュー・dカード・au PAY・PayPay・オリコ・エポスなど(「処理された売上」「決済センターで処理分」等)

「処理日」基準の場合、現地で使った日ではなく、売上データがカード会社に届いて処理された日で判定されます。
海外の売上データは数日遅れて届くことが珍しくないため、改定日の直前に使った決済が、新しい率で換算されることが起こり得ます

11月に渡航する方は、「自分のカードがどちらの基準か」まで見ておくと安心です(楽天カードのように「利用日と必ずしも一致しない」とだけ案内し、基準を明示していないカード会社もあります)

細かい例まで拾うと、UCカードはブランド名は同じでも発行会社が2社あり、同じ改定でも適用日が1日ずれています(2024年の改定では、クレディセゾン発行が12月4日処理分・ユーシーカード発行が12月5日処理分から)。
ここまで来ると、確実な方法は1つしかありません。

自分のカードの裏面で発行会社を確認し、その会社の告知を直接見ることです。

最後に、誤解を1つ潰しておくと、「JALカードも三菱UFJニコス系だから11月に4.50%になる」と思われがちですが、なりません。
三菱UFJニコスの告知が名指しで例外を明記しています。

原文を引きます。

「JALカードの手数料について、アメリカン・エキスプレス®は改定により3.43%(税込)となります。なお、Visa・Mastercard®は、従来通り3.63%(税込)を加算したレートで円貨に換算させていただきます。」

JALカードのVisa/Mastercardは3.63%のまま据え置き。
上がるのはJALアメックスだけ(2027年1月請求分から3.43%)です。

ここまでのサマリ:11月はニコス4.50%(利用分基準)とau PAY 4.50%(処理分基準)。適用基準は3系統あり、処理日基準は「使った日」より後ろにずれる。JALのVisa/Mastercardは上がらない(公式告知に明記)。


この2年で何が起きたか|改定の年表

Q. 昔は2%くらいだった気がするんだけど、いつの間に上がったの?

A. 2024年から2027年にかけて、ほぼ全社が段階的に引き上げました。 1枚の年表にすると、流れが見えます。

年月改定
2024年4月楽天 2.20%へ(1.63〜2.00%から・楽天は2段階で引き上げ)
2024年9月セゾン 3.85%へ
2024年10月オリコ(Visa/MC)・ライフ 3.85%へ
2024年11月三井住友 2.20%→3.63%へ
2025年3月楽天 3.63%へ/PayPay 3.85%へ(JCBは1.60%からの2.4倍)
2025年7月エポス 2.20%→3.85%へ
2025年8月アメックス(自社発行) 2.0%→3.5%へ
2025年11月オリコ(JCB) 1.60%→3.85%へ
2025年12月dカード 3.85%へ/JAL・ANAのダイナース 1.30%→2.00%へ
2026年11月三菱UFJニコス 4.50%へ/au PAY 4.50%へ
2027年1月JALアメックス 2.00%→3.43%へ
三菱UFJニコス公式の改定告知。Visa・Mastercardは3.50%(税込3.85%)から4.09%(税込4.50%)へ、三菱UFJカードは2026年11月16日・NICOSカードは11月6日の利用分から

年表の一番下の行の現物。三菱UFJニコス公式の改定告知(2026年5月15日公開・7月1日更新)。改定前→改定後の率と、三菱UFJカード11月16日・NICOSカード11月6日の適用日が明記されている。出典:三菱UFJニコス公式サイト

※各社公式の改定告知に基づく(2026年8月11日時点)。全体の背景には円安と海外決済コストの上昇があるとされますが、各社とも改定理由の詳細は公開していません。

年表から読み取れるのは2つ。

第一に、この流れは終わっていません。
2026年、2027年と改定の予定が既に並んでいます。

第二に、それでも動いていない会社があります。
イオン・JCB自社発行・ビューJCBの1%台は、この2年の値上げラッシュの中で据え置かれてきた数字です(だからこそ、前章の「保証はない」という留保とセットで見てください)。


手数料より高くつく落とし穴|円建て決済(DCC)

Q. 現地の店で「円で払いますか?」と聞かれたら、円のほうが安心?

A. いいえ。海外の店頭で円建てを選ぶと、店側の換算レートが使われ、多くの場合カードの手数料より高くつきます。 必ず現地通貨を選んでください

DCC(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)と呼ばれる仕組みです。

海外の店やATMで「日本円で決済しますか?」と提示され、円を選ぶと、その場の端末が独自のレートで換算します。

このレートには店側の上乗せが含まれるのが一般的で、ここまで見てきた3.63〜3.85%の事務手数料を上回る負担になるケースが多いとされています。

正直に書いておくと、僕はDCCの上乗せ幅を自分の明細で実測できていません(ベトナムの13回は全て現地通貨建てで決済したためです)。

上乗せが何%だったかを数字で示した記事も、実読した範囲では見つかりませんでした。

なので、ここでは断定できる1点だけを持ち帰ってください。

画面や店員に「JPY?」と聞かれたら、現地通貨を選ぶ

これだけで、この落とし穴は全て回避できます。

ATMや決済端末で「日本円で支払いますか?」と聞かれたときの選択肢の図解

ATMや決済端末で「JPYで払いますか?」と出たら、現地通貨(VND)を選ぶ

なお、この提示は店頭のカード端末だけでなく、海外ATMの画面にも出てきます。

引き出しの確定前に通貨の選択を求められたら、答えは同じで現地通貨です。

Wiseの公式アプリにも「常に現地通貨での取引を選択することで、より良い為替レートが適用されます」という案内があり、ATMでの防衛策(確定前の手数料の確認画面を必ず確認する)を含む現地での実践は、Wiseカード海外実証レビューの「やらないことリスト」と実証②にまとめています


よくある質問(FAQ)

Q. 海外キャッシングにも海外事務手数料はかかる?

A. かかりません。 海外事務手数料が乗るのはショッピング利用のみで、キャッシングには加算されないことを楽天カード・エポスカード・JCBの公式FAQで確認しています。キャッシングのコストはATM手数料(110円か220円)と利息(年15〜18%程度の日割・公称)です。

Q. 手数料はいつのレートで計算される?

A. 「使った日」のレートとは限りません。 多くの会社は、売上データがカード会社側で処理された日のレートで換算します(会社により「ご利用分」「処理された売上」など基準の文言が異なります)。海外の売上データは数日遅れて届くことがあるため、明細のレートが利用日のレートとずれるのは異常ではありません。

Q. 返品やキャンセルをしたら、手数料は戻ってくる?

A. 実は、公式がはっきり答えていない領域です。 今回16社の告知と7社の規約を確認した範囲では、返品時の事務手数料の扱いを明記した説明は見つかりませんでした。返金は返金処理日のレートで換算されるため、往復でレート差が生じることもあります。高額の返品が発生したら、カード会社へ直接確認するのが確実です。

Q. 海外事務手数料が無料のカードはある?

A. 確認した16社の範囲では、無料のクレジットカードはありませんでした。 最安の水準は1.60%(イオン・JCB自社発行・ビューJCB)です。「手数料ゼロ」に近い決済を求めるなら、クレカではなくWiseのような資金移動業系サービス(両替手数料約0.9%・実測)が現実的な選択肢になります。

Q. デビットカードなら手数料は安い?

A. 銀行系デビットは安くなりません。 例えば三井住友のVisaデビットは3.63%(税込)と、クレカと同水準の公称値です。「デビット=安い」のイメージはWiseなど一部のサービスが作ったもので、デビットという形ではなく、そのサービスの手数料構造を確認してください。

Q. イオンカードはなぜ1.60%のまま安い?

A. ブランド分に自社の上乗せをしていない(または小さい)水準だから、と構造から説明できます。 ただし「ずっと安い保証」はありません。オリコが2025年11月にJCBブランドを1.60%から3.85%へ引き上げた前例があるとおり、据え置きはいつでも変わり得ます(2026年8月22日時点で、公式に海外事務手数料の改定告知はありません)

Q. 楽天カードの海外手数料は何%?

A. 全ブランド一律3.63%です。 2024年4月に2.20%、2025年3月に3.63%と、2段階で引き上げられてきました。なお楽天カードは換算レートの適用日について「利用日と必ずしも一致しない」とだけ案内しており、明細のレートが利用日とずれることがあります。

Q. 現地の両替所とカード、どっちが得?

A. 正規ルートの中では、カードやWiseのほうが有利になりやすい、が僕の実測からの答えです。 ベトナムでは仲値を上回るレートの両替店も実測しましたが、差額は1万円あたり170円ほどで、レートの良い店を探して歩く時間に見合いませんでした(実測の詳細はWiseカード海外実証レビュー)。ただし国や店で差が大きい領域なので、「両替所は常に損」とまでは言いません。


まとめ|渡航前の5つの判断手順

最後に、本記事の全部を判断の手順にまとめます。

STEP
自分のカードの手数料率を知る

自分のカードの手数料率を知る。カード別一覧の章で、発行会社×ブランドで確認してください。規約ではなく告知ページが正解です

STEP
海外での決済総額を見積もる

海外での決済総額を見積もる。年に1回・数万円ならクレカのままで十分です。手数料差は数百円で、手間に見合いません

STEP
4万円を超えるなら、Wiseを検討する

決済総額が4万円を超えるなら、Wiseの発行費1,200円は手数料差で回収できます。年に何度か行く人ほど、差は積み上がります

STEP
現金は、別の土俵で考える

現金は別の土俵で考える。ATM引き出しの分岐点は月25,000円。詳細はWiseカード海外実証レビューへ(Wiseというカードを海外で使い倒すとどうなるか、はあちらの記事の役割です。本記事は「手段を手数料で選ぶ」役割で書きました)

STEP
「円で払うか」と聞かれたら、必ず現地通貨

店頭で「円で払うか」と聞かれたら、必ず現地通貨。DCCの上乗せは、ここまでの手数料の議論を一撃で無意味にします

特に2026年11月をまたいで渡航する方は、出発前の5分でこれだけやっておくと確実です。
カードの裏面で発行会社を確認し、その会社の告知ページで「率」と「適用基準」を見る

三菱UFJニコス系やau PAYカードを海外のメイン決済にしている場合は、11月以降の負担が4.50%になる前提で、本記事の分岐点に当てはめ直してください。

2%の時代は終わり、3.85%が標準になり、4.50%が始まろうとしています。
それでも「全員がカードをやめてWiseにすべき」ではありません。

決済額が小さいうちは、手持ちのカードで払うのが一番合理的です。
分かれ目は率ではなく金額。
クレジットカードの海外手数料は「知らずに払うもの」から「知って選ぶもの」へ

旅の予算を、本記事の数字に当てはめてみてください。

▼ Wiseカードの発行・詳細は公式サイトから

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この記事を書いた人

社会人13年目のマーケター。10年超のキャリアでたどり着いた、働く精度を劇的に変える「本物」だけを厳選して紹介します。単なるガジェット好きではなく、ビジネスの現場で「勝てる装備」を追求する視点でレビューするメディアです。

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